Kinderszenen op.15(2022)
 :絹 友禅染め
  W1167×H727㎜

布に対して、染める、色材を乗せる、加飾する
そういうことを繰り返していると、まるで自分の記憶や気持ちが、
その布へ移っていくような感覚を覚える。
記憶はいつも曖昧で、思い出そうとすると靄のかかった世界に、
音やにおいと共に少しだけ姿が見え隠れする。
具体的な情報は何ひとつないけれど、
あたたかく、柔らかい思い出がいつも在ることに安堵する。

Capture the gleams(2022)
 :絹布、銀箔 手描き染め

  W2450×H890mm 3点

 

次々と新しいことが生まれる日々に、一瞬の喜びを考え続けることはなかなかできないことかもしれません。

世間は承認欲求に溢れていて、みんなが良いというものに対し寛容ですが、私はそこに本質は存在しないと考えます。

その波にのまれるようにしながらも、生きる中で感じる安らぎが、実はどの時間にも存在していると感じます。

ありふれた日常の中で、日々人がスルーしているような、

ほんの少しの喜びやきらめきを見つめ直したいと思い、今回の制作に至りました。

 

人の記憶は曖昧で、上書きも修正もされていくものですが

記録として残されたものを見たとき、まるでその当時の自分に戻ったように感じられます。

カメラのシャッターを切ったとき、現像前のフィルムが感光されると撮影した対象物は光で飛んで消え、ぼやけた不思議な形が残ります。

目には見えなくなった対象物は、そこに確かに存在していた跡となっているように思います。

この作品は、自身を感情のあるカメラに見立て、刹那的な事象を記録したものです。

現実的には記録不可能な、時の流れる様子を表現しています。

 時間が経過していくことで変化する意識や、身の回りの状況、人の様子など、

未来のことは誰にもわからないからこそ面白いのだと思います。

 

糊を叩き、蒔いて防染し、その上から染色後、抜染する。

このような布に対しての足し引きを重ねていくことで変化する時間を表現し、その行為の痕跡を記憶させようと試みています。

角帯 芳芬(2022)
 :絹 友禅染め

    H5500×W350mm

しじまに想う(2021)
 :タッサーシルク 手描き染め

  W1800×H900×D20mm

帯揚げ 鶏頭(2021)
 :絹 友禅染め

  1800×350mm

ワンピース "Traviata"  (2021)

 :綿 手描き染め

 

 Photo

  madoca uchimura

 Model

  ベルトレ明日香

 

ブラウス "Aqualium"  (2021)

 :綿に手描き染め

 

 Photo

  madoca uchimura

 Model

  ベルトレ明日香

友禅名古屋帯「沈然」(2020)

 :絹 友禅染

  5500×350mm

 

  美しいキモノ 2021秋号掲載

帯揚げ「僅か・朧げ」(2021)

 :絹 友禅染め

  1800×350mm

 

友禅名古屋帯「仄か」(2020)

 :絹 友禅染め

  5500×350mm

従容たる(2019)

 :絹 友禅染め、うたし糊

  1800×1120mm

Blooming : O(2019)

 :絹 友禅染め

  900×900mm

Blooming : M(2018)

 :絹 友禅染め

  900×900mm

Peony(2018)

 :絹 友禅染め

  ボアマフラー